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人の多面性をどう表現するか? 性格に奥行きのあるキャラクターを作る方法

日、小説のレッスン中に、「人の多面性をどう表現していくか?」という話題が出ました。

 

人の多面性を描くことは、キャラクターに奥行きを持たせるためにも重要なポイントとなるので、今日はそれについてお話ししたいと思います。

 

 

まず初めに、ひとつあなたに質問があります。

 

あなたは、接する相手や置かれた状況によって自分の印象が変わる、ということに気づいていますか?

 

たとえば、いつも自分の話を感心して聞いてくれる後輩と一緒に過ごしているときと、高圧的でダメ出しばかりしてくる上司と一緒にいるときとで、あなたの性格はどう変化しますか?

中には「どんな相手といてもそのままの自分を出せる」という、精神的に安定した人もいるでしょうが、多くの人は何かしら性格に変化が起こるのではないかと思います。

 

私の場合、声が大きくて怒りっぽい人の前では、怒らせまいとして過剰に愛想よく振る舞ってしまう傾向にあります。でも、それを嫌だと感じている部分もあるので、何回かに一回はあえて不愛想に振る舞ったり、雑に対応したりすることもあります。

 

このように人間は、そのときの状況や一緒にいる相手によって、違った性格が強調されるものです。

価値観も感情も、揺れて、移ろうものなので、同じ人間が同じ環境に置かれたとしても、一度目と二度目とでは違う行動を取ることもあり得ます。

あなたにも、過去を振り返ってみれば、きっとそうした経験があるはずです。

 

それからもうひとつ、ある作家さんが(名前を忘れてしまいました)、「どの人間も、基本的には、すべての感情が入った『感情セット』を持っている。でも、人によって、あるいはその時々によって、表に出てくる感情の種類や強弱が違う。それが性格を形成している」といったようなことを言っていたことがあります。

 

たしかに、上で挙げた例についても、接する相手によって表に出る感情の種類が違ったのだと考えれば腑に落ちると思いませんか?

生まれ育った環境によっては、一部の感情が欠落している場合もあるかもしれませんが、そういう人でもその後の環境次第でその失われた感情を表現するようになる可能性もありますよね。

 

そんなわけで、まず、「基本的にはすべてのキャラクターは、どんな性格でも持ち得る」と考えておくといいです。

 

現実世界では揺れているのに、小説の世界になると途端に「キャラクター性」を意識しすぎてキャラの言動を固定してしまいがちです。

そうではなくて、その場その場の反応をキャラの個性に頼りすぎず、柔軟に選択していくことで、人物造詣に深みが出ます。

 

で、ここが重要ポイントなんですけど、これらを踏まえた上で、「私はこのキャラクターのこんな一面が見てみたい」「このキャラのこういう一面を読者に見せたい」という、自分の欲を大事にして下さい。

それがキャラクターに独特の魅力を与えることに繋がるはずです。