あなたの隠れた魅力を引き出す小説講座

初心者大歓迎♡生徒さんの現状やペースに合わせて一緒に作品を完成させていく「日本一敷居の低い」小説講座です。

技術は評価されるためではなく、自分の内にある世界を正確に表現するために使う!

家になろうと思ったとき、あなたはまず何から始めますか?

まず作品を書いてみようとする人もいれば、『小説の書き方』の本を読んで技術について学ぶ人もいるでしょう。

 

私の場合は、まず独学でどんどん書いていき、行き詰まりを感じたところで学校や本に技術を学びました。

 

……が、この技術がなかなか曲者で、上手に距離感を取らないと、たちまちドツボにはまってしまいます。

 

 

結論から言うと、技術はまったくないよりはある程度身につけておいた方がいいです。

でも、それは別に後回しでかまわないし、技術がないと絶対にダメということもありません。

 

なぜある程度技術があった方がいいかというと、その方が「自分の内にある世界を正確に表現しやすいから」です。

 

昔、大阪文学学校の講師の方が、「自分が書きたいと思ったことが読み手に伝わったら、その小説は成功だ」とおっしゃっていたことがあります。

何を成功とするかは人それぞれですが、上の一例は、どの書き手にも通じるものではないかと感じました。

 

「伝える」ものは、自分の考えや価値観だけではありません。

そこがどんな舞台で、登場人物たちがどんな空気を感じていて、彼らが姿をしていて、いまどんな風に動いているのか。そういう些細なことも含めて、正確に伝えるには、やはり相応の技術が必要なのです。

 

たとえば、ブログの記事ひとつを取っても、テーマがあちこち飛び過ぎていたり、文自体がねじれていたりして、「ちょっと何が言いたいのかわからない」ってこと、ありますよね。

そうなると、せっかく表現しても、そもそも何を言っているのか伝わらないんです。

 

また、技術を持っていればいるほど、表現できるものの幅が広がるという理由もあります。これについては、技術がないからこそ斬新な表現が生まれることもあると思うので、一概には言えませんが。

 

で、ここからが重要な部分なんですが、いまある程度書く技術を身につけている人も、これから学んでみようかなという人も、「技術は評価されるために使うものではない」ということだけは心に留めておいて下さい。

 

読み手や文学賞の審査員からの評価を意識して技術を使い始めると、目的が「完ぺきな(=欠点のない)作品を書くこと」に切り替わってしまいます。

そうなると、書き始めたころの動機、「書くことが好きだ」とか「自分の中にある世界を表現してみたい」という純粋な気持ちが見えなくなります。

 

……書くことが、つらく苦しい作業に変わってしまいます。

 

「生みの苦しみ」なんて言葉もありますし、実際、苦しんで名作を完成させる作家さんもたくさんいると思います。

だから、絶対に技術にこだわるなとは言いませんが、もしあなたが「楽しく書き続けたい」と思うのであれば、上で書いたことをちょっと心のどこかに留めておいて下さい。